10万kmを超えた中古車はどう考える?

走行距離10万kmを超えた中古車の購入は大丈夫?

走行距離10万kmを超えた中古車の購入は大丈夫?

昔からよく1つの目安として言われているのが「中古車を購入するのなら走行距離が10万kmまでのものにしたほうが良い」ということ。

そのためできる限り走行距離の短い中古車を探している方も多いのではないでしょうか。

しかし近年は車の製造技術も非常に向上しており、10万kmを超えたからといってすぐに不具合が発生するような心配はほぼありません。

むしろ走行距離が10万kmを超えたあたりで中古車としての販売価格もグッと安くなるので、狙い目ともいえるのです。

ただし「10万km以上走っていても全く問題ない」と考えて中古車を選ぶと失敗してしまう可能性もあるので、どのような中古車なら走行距離が10万kmを超えていても問題ないのかしっかりおさえておきましょう。

走行距離10万kmを超えた中古車の確認ポイント

走行距離10万kmを超えた中古車の確認ポイント

走行距離が10万kmを超えている中古車を選ぶ際には、気をつけておかなければならないポイントがあるのでご紹介します。

定期メンテナンスや部品交換の実施有無

走行距離が10万km以下でも状態が良くない中古車もあれば、反対に15万km以上走っているのに非常に状態が良い中古車もあります。

この状態の差を左右する大きなポイントといえるのが定期メンテナンスです。

走行距離が長くても定期メンテナンスがきちんと行われているものなら、良い状態を保っているので中古車を選択する際には定期メンテナンスが行われていたものを選びましょう。

また必要に応じて部品交換が行われているものだと、さらに状態を良好に保ちやすくなります。

定期点検記録簿の有無

中古車ということもあり前オーナーがいるわけですが、その前オーナーがきちんと定期メンテナンスをしてくれていたかどうかを確認するのに役立つのが「定期点検記録簿」です。

これは12ヶ月点検、24ヶ月点検など法定点検を行った際に工場がどのような整備を行ったのか詳しい内容を記録したもののこと。

定期点検記録簿を確認するだけで具体的な点検内容がわかります。

実際には点検記録簿がない中古車も多いのですが、定期点検記録簿がきちんとついている中古車ならそれだけメンテナンスなども注意して行われてきた中古車だと判断できますね。

車内の臭い

見た目だけではわからないのが車内の臭いに関する問題です。

価格面や見た目などでも十分納得して中古車を購入したところ、乗り始めてから気になる臭いに気づいた経験のある方もいるはず。

前オーナーがどのような乗り方をしていたかはわかりませんが、例えば乗せていたペットが粗相をしてしまった、車内で物を食べることが多くこぼした食べ物や飲み物の臭いが染みついていたといったケースは珍しくありません。

臭いの問題もよく確認しておきましょう。

年式

認識が古い中古車はそれだけ設備も古いです。安全性能も不安が残る場合があるので気をつけておきましょう。

こんな中古車は避けよう

こんな中古車は避けよう

避けておいたほうが良い中古車の特徴は次の通りです。

修復歴有の中古車

できるだけ避けたほうが良いのが、修復歴有の中古車です。

これは骨格に関わる重要部分を修理したことのある車で、修復歴なしの車に比べて強度に不安が出てしまいます。

相場に比べて格安で販売されていることが多いのですが、安全面を考慮したときにおすすめとはいえません。

水没車

こちらも修復歴有の中古車と同じく避けておいたほうが無難です。

大きな浸水被害があったあとに出てくることが多いのですが、修理されていても断線やショートの危険性があります。

車は精密機器ですよね。それが水没してしまえばなんらかの不具合が出てくる可能性が非常に高いといえます。

悪質な中古車販売店は水没車であることを隠し、クリーニングとエンジン乗せ換えをした上で販売しているようなケースもあるので注意が必要です。

錆や泥などが確認できる場合は水没車である可能性も考えておいた方が良いですね。

車の状態があまりにも悪い

大きな傷がついていて修理代がかかるなどのケースは、避けておいたほうが無難です。

他にもエンジンの状態が悪くうまくかからないような中古車は、購入した後の修理費用のほうが高くついてしまう可能性もあります。

快適に乗れないような中古車はやめておきましょう。

ただ車内の臭いが気になる場合は、カーエアコンクリーニングなどをすることによって臭いの原因を取り除くことが可能なので、それだけで購入をやめるべき理由にはなりません。

少し臭いが気になるからと購入を悩んでいる方は、カーエアコンクリーニングも検討してみましょう。

10万km超えは1つの目安

10万km超えは1つの目安

ご紹介してきたように走行距離が10万kmを越えた中古車だからといって購入を諦める必要はありません。

きちんとメンテナンスされている中古車なら、状態の良いものを格安で購入できる可能性も高いからです。

信頼できる中古車販売店から購入するように心がけ、購入した後に後悔することのない中古車選びをしたいですね。

走行距離ばかりに気を取られてしまうのではなく、総合的な車の状態などについてもきちんと見極めましょう。

この記事を書いた人

みんなのクルマ選び編集部
みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。


~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~
Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び