【中古車購入後にすぐ故障】返品や修理費用など対処法は?

中古車は新車を購入するのに比べると、どうしても故障のリスクが高くなります。

ですが、だからといって購入してすぐに壊れて修理が必要な状態になると困りますよね。

万が一故障した場合の対応や返品、修理対応などについてご紹介しましょう。

中古車購入後にすぐ故障した場合の対応

中古車購入後にすぐ故障した場合の対応

購入した中古車ですぐにトラブルや不具合が発生した場合は、次のような対策をとりましょう。

販売元に故障の現状を確認

まずは中古車を購入した販売元に連絡を入れ、保証などについて確認をします。

例えば、購入時に告知されていない不具合があり、乗り始めてからそれが発覚した場合には、販売店に連絡することにより修理の対応をしてもらうことが可能です。

中古車の現状販売を理由に断られるケース

現状渡しとも呼ばれるもので、整備をすることなく、保証もなしでそのまま販売する販売方法があります。

その分格安で購入することが可能となっているのですが、整備していない分、何かとトラブルの起こりやすい買い方だといえるでしょう。

「安くなるならそのほうがいい」と安易に現状販売で購入してしまうと、結果的にすぐに高額な修理費用を支払わなければならなくなり、損をしてしまうことも多いのです。

自己負担で修理しなければならないので、注意が必要になります。

車両状態説明書と瑕疵担保責任

中古車販売店は「車両状態説明書」と呼ばれるものを作成し、販売する中古車の状態について購入者に正確に伝えなければなりません。

ですが中古車を購入した後、車両状態説明書に記載されていない傷や故障が見つかるようなケースもありますよね。

こういった隠れた不具合が発生した場合、購入者は販売店に対して契約御解除か損害賠償請求を求めることが可能です。

これを「瑕疵担保責任」と呼びます。

ただし、瑕疵の事実を知ってから1年以内に行わなければならないので注意しておきましょう。

中古車購入後にすぐ故障した場合の返品

中古車購入後にすぐ故障した場合の返品

すぐに故障してしまった場合、修理してもらうよりも返品について検討したいと考える方もいるはず。

返品は可能なのでしょうか。

基本的に返品が不可のケース

中古車は新車とは異なり、どうしても状態が劣化しています。

そのため、基本的には返品不可のものがほとんどだと考えておいたほうが良いでしょう。

また、中古車にはクーリングオフも適用されません。

保証付き販売により返品が可能なケース

中古車の返品は難しいといっても、販売店側が応じてくれるのであれば問題なく返品が可能です。

特に修復歴のある事故車なのにそれを隠して販売していたようなケースでは、返品に対応してくれる業者が多いといえるでしょう。

また、万が一不具合やトラブル、故障などが発生してしまった時に返品を受け付けるといった内容の保証付きがついている中古車を購入しておけば、問題が起きた時に返品が可能です。

もちろん、無期限で返品できるわけではなく期間が定められているので注意しておきましょう。

中古車購入直後の代表的な故障と修理対応

中古車購入直後の代表的な故障と修理対応

中古車購入直後に多いトラブルとしてはどのようなものがあるのかご紹介します。

それぞれの修理対応についてもチェックしておきましょう。

エンジンが動かない・調子が悪い

エンジンといえば、車を走行させるためになくてはならないものですよね。

購入時に不具合を全く告知されていないのであれば基本的に先述した瑕疵担保責任の対象となるので、修理費や整備代などを請求することが可能です。

なお、瑕疵担保責任は購入者が認知していない不具合に対してのみ適用されるものなので、エンジンの調子が悪いことを了承した上で購入したようなケースでは対象になりません。

購入後に車両の傷や破損が判明した

購入した車に実際に乗り始めてから、普段見えにくい部分の傷や破損に気づくことがありますが、この場合は例え購入前から発生していた傷・破損だったとしても賠償請求は難しいです。

販売店側から「購入前にはそのようなものはなかった」と言い切られてしまうとなかなか立証できません。

しかし例えば、販売業者が修理歴や事故歴があることを隠して販売していて、後からそれがわかったケースでは、返金や返品などの形で対応してもらえる可能性もあります。

また、修理歴・事故歴を隠すために再塗装しているケースも多いため、再塗装が発覚した場合も要注意です。

再塗装されている場合は購入者が気付けない形で傷や凹みを隠している点が「隠れた瑕疵」と考えられるため、損害賠償請求ができます。

車内から嫌な臭いや悪臭がする

何かが故障しているわけではなく、マットやシートにしみこんだペットの臭いがきつい、カーエアコンを使った際に嫌な臭いがするというケースは、基本的に自己負担で対応することになります。

特にカーエアコンを使わない時期に購入した場合は、カーエアコンから嫌な臭いがしていることに気づくのが遅れてしまったという方も少なくありません。

できれば購入時にカーエアコンの状態をよく確認しておきましょう。

カーエアコンクリーニングをしたうえで購入すると安心です。

中古車の代表的な修理費用8つ

中古車の代表的な修理費用8つ

実際に何か不具合が発生して修理が必要になってしまった場合、どれくらいの費用がかかるのか気になりますよね。

特に多いトラブルと、修理費用についてご紹介します。

エンジン

エンジンを交換することになれば軽自動車でも10万円以上、大型車だと100万円程度の費用がかかることがあります。

一部修理で済む場合は数万円~数十万円程度でおさまることもありますが、一部だけ修理してもすぐにまた不具合が発生してしまうようなケースもあるため、基本的には交換を検討したほうが良いでしょう。

安全に走行するためにも不具合が起きているエンジンで走り続けるのはおすすめできません。

修理費用が高くなっても早めに交換しましょう。

エアコン

カーエアコンは複雑なシステムによって動いているので、どこに故障の原因があるのかによって修理費用が変わります。

例えば、エアコンガスが減っている程度なら5,000円以内で修理可能なケースが多いのですが、コンプレッサーを交換しなければならない場合は安くても5万円程度、高ければ10万円程度の費用がかかります。

オートマミッション

オートマミッションが故障した場合は修理費用が高額になりやすく、基本的に安くても10万円以上、高額になる場合は80万円ほどの費用がかかると考えておきましょう。

部分修理では対応できないケースも多いです。

カーナビ

カーナビは故障してしまうことが多く、修理費用の相場は5万円~15万円程度となっています。

修理の緊急性は高いとはいえませんが、普段からカーナビを使っている方は不便に感じやすいポイントです。

パワーウィンドウ

一般的な修理費用は5万円前後です。特に窓が開いた状態で閉まらなくなってしまったようなケースでは、ディーラーや修理店に持ち込み直ぐに修理を検討する必要があります。

ドアミラー

内部のモーターが壊れてしまった場合、5万円ほどの修理費用がかかるケースが多いです。

何かと不便なので、早めに修理しましょう。

パワースライドドア

修理が複雑な電飾系ということもあり修理代は10万円~20万円程度と高めです。

ラジエーター

エンジンを冷却する大切な部品であり、修理をすることになれば8万円前後の費用がかかります。

不調を感じたら早めに対応を

不調を感じたら早めに対応を

中古車だからある程度不具合が出るのは仕方がないと考える方もいますが、ご紹介した瑕疵担保責任の対処になるものなら場所請求ができたり、無償で修理に対応してもらえたりするので、早めに連絡しましょう。

そのうち修理しようと考えてしまうとどんどん状態が悪化するケースもあるため、気をつけておかなければなりません。

この記事を書いた人

みんなのクルマ選び編集部
みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。


~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~
Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び