メルカリで中古車を売買する場合の注意点やトラブル事例
メルカリといえば、個人間で気軽にやりとりができるフリマアプリです。パソコンが苦手な方でもスマートフォンから気軽に利用できるということで人気が高まってきましたが、中古車の取り扱いもあることはご存知でしょうか。
メルカリで中古車を売買したいと考えている方のために、注意したいことや費用、トラブルなどについてご紹介します。
メルカリの中古車売買は注意が必要?
メルカリを利用した中古車の購入は、メリットもありますがデメリットも多いので、まずは気をつけておきたいポイントからご紹介しましょう。
特に費用や整備、購入する中古車の状態確認の方法をなどについてはよく理解しておかなければなりません。
販売価格以外に必要な費用がある?
例えば、50万円で販売されている中古車を購入する場合、他にも様々な費用が発生することをおさえておく必要があります。
まず、車を運んでもらうための輸送費(陸送費費)についてですが、どちらが支払うのかは話し合いで決めることになります。中には高い輸送費がかかることを知らず送料込みで出品してしまい、トラブルに繋がってしまうケースも多いので注意しなければなりません。
また、輸送費のほかにも税金や名義変更手数料がかかります。
それぞれの目安については以下の通りです。
- 輸送費…県内でも2万円~、県外なら10万円程度かかる場合もある
- 重量税…自家用乗用車の場合は4,000~6,000円/年
- 自動車税…2万5,000円~
- 環境性能割…取得価格の0~3%
- 名義変更手数料…自分で行う場合は5,000円以下
一般的に、購入価格にプラスして数万円~数十万円程度の費用がかかるので、このあたりの細かいところについても出品者の方に確認が必要です。出品者・購入者の方がよく分かっていないような場合は事前に十分に説明するか、売買を避けておいた方が良いでしょう。
整備や登録に必要な準備は全部自分で行う
メルカリでは基本的に整備や登録に関すること、輸送のための手配は自分で行う必要があります。
出品する場合の全体的な流れは次の通りです。
- 1.必要な書類の準備
- 2.出品に関する注意事項などの確認
- 3.画像の準備、アップロードや商品説明の入力
- 4.出品
- 5.購入後に必要な書類の確認・準備
ここで特に気を付けておかなければならないのが、商品説明に関することは、できるだけ細かく記載するということです。
最低限でも以下のことは記載しておきましょう。
- 走行距離
- 年式
- グレード
- カスタム・改造に関して
- 車検の期限
- 事故や補修歴
- 整備に関する書類の有無
- 売買に関する条件
この他、購入を検討している方から質問などがあれば、その都度説明が必要です。また、整備についてもしっかり行っておかないと後々何かとトラブルになりやすいので注意しておきましょう。
現車確認はどうやって行う?
車の状態については、基本的に出品者の方に写真などをアップロードしてもらう形で確認可能です。しかし、よほどお互いが住んでいる場所が近いなどのケースを除き、現車確認は難しいと考えておかなければなりません。
出品者の方が現車確認に対応するつもりだったとしてもお互いが遠方に住んでいたりすると都合が合わず、なかなか実現できないこともあります。
しかし、実際に現車確認せずに購入すると画像では確認できなかった傷などがあり、トラブルになってしまうケースも多いのです。
説明文と違った場合返品できる?
メルカリで中古車を購入したところ、商品説明に記載されていたものと実際の内容が異なることがあります。出品している側が素人である場合、記載漏れがあったり、本人も自覚していない傷や不具合があったりする可能性も高いです。
こういったことを含め、出品者としてはノークレーム・ノーリターンで出品しているケースが多いのですが、この場合でもメルカリの返品規定により返品可能な場合もあります。
出品する側も注意が必要で、説明文と異なる車を販売した場合、クレームをつけられたり、最悪の場合は訴訟にまで発展したりするような可能性もあるのです。
なかなか素人では不具合を確認しきれないポイントもあるので、販売する側も、購入する側も大きな不安を抱えながらの取引になる点についてはよく理解しておかなければなりません。
出品手数料が高い?
メルカリでの中古車売買はとても手軽ではありますが、出品手数料が高いです。メルカリでは出品手数料10%と定めているため、価格設定によっては手数料だけで数十万円かかってしまうこともあります。
当然ながら出品する側はこのことも考慮して価格を決めるため、どうしても高めの価格設定をしなければ合いません。出品手数料の高さは出品者にとっても、購入者にとってもデメリットだといえるでしょう。
メルカリ中古車売買における実際のトラブル事例
実際にメルカリで中古車の売買をしたところ、トラブルに巻き込まれてしまった例があるのでご紹介しましょう。
車の状態が説明と違うトラブル
いくら商品の説明文に良いことが書かれていたとしても、実際に中古車を確認したところ全く状態が異なっていたというトラブルも多いです。
写真が掲載されていなかった部分に傷や凹みがあった、事故歴なしとされていたにもかかわらず明らかに事故の修理跡と思われるものがあった、内装の汚れや臭いがひどかったなど。
このあたりは出品する側が故意に隠そうとすればいくらでも隠せる部分です。写真だけでは判断できないポイントが非常に多いので注意しておかなければなりません。
販売価格に関するトラブル
最初にご紹介したように中古車を購入するにあたり、販売価格以外にも様々な費用がかかってきます。この時、各費用をどちらが支払うのかなどについて全く取り決めを行っていなかったことが、トラブルに繋がるケースも多いです。
例えば、輸送費はお互いに相手が支払うものだと思い込んでいて、長距離輸送の際に発生する高額な輸送代金でトラブルになることもあります。
他にも、購入者の方が購入代金以外に費用がかかることを知らず、その他の費用は一切用意することができずキャンセルしてもらうしかなかったなどのトラブルも多いです。
名義変更に関するトラブル
中古車を購入したら名義変更しなければなりませんが、そのために必要な書類をなかなか相手が用意してくれず、名義変更が滞ってしまうトラブルもあります。
このような状態のときに事故を起こしてしまうとお互いに大変です。
名義変更は売り手から必要な書類を送ってもらった上でその他の書類も準備して陸運支局で手続きをする必要があります。売り手が書類を送ってくれないケースのほか、書類を送ったのに購入者が手続きをしてくれないケースも多いです。
メルカリの中古車売買はリスクを理解して検討しよう
メルカリでの中古車売買は確かに安く購入できる場合もあるのですが、出品をしているのも購入するのも素人です。そのため、できる限り安全に、トラブルなく中古車を購入したいと考えているのなら中古車販売店で購入を検討した方が良いでしょう。
中古車といっても安いものではないため、実際に購入した後に何か不具合が見つかったり、やりとりがうまくいかずトラブルに繋がってしまったりすると大変です。
納得いく中古車選びをしたいと考えている方も整備をしっかり行っていて、手続きなどもスムーズに済ませてくれる信頼できる中古車販売店から検討してみてください。
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この記事を書いた人
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みんなのクルマ選び編集部みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。
~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~ Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び」