維持費が安い・かかりにくい中古車の条件
中古車としてどの車を購入するのか考える際には、必ず維持費の問題についてもよく確認が必要です。車体自体を安く購入できても一般的な車に比べて高い維持費がかかるものだと、お得とはいえなくなってしまいます。
代表的な維持費や維持費の安い車種などについてご紹介しましょう。
中古車の維持費とは
中古車の維持費はどれくらいかかるのかについて軽自動車、1.5Lのコンパクトカー、2.5LのLクラスミニバンについて比較しました。大体の目安として参考にしてみてください。
軽自動車 | コンパクトカー | Lクラスミニバン | |
---|---|---|---|
自動車税 | 10,800円 | 30,500円 | 43,500円 |
重量税(※1) | 3,300円 | 12,300円 | 20,500円 |
自賠責保険(※2) | 11,870円 | 12,260円 | 12,260円 |
任意保険 | 80,000円 | 85,000円 | 90,000円 |
点検費用 | 15,000円 | 18,000円 | 20,000円 |
車検費用(※1) | 25,000円 | 30,000円 | 35,000円 |
駐車場料金(※3) | 120,000円 | 120,000円 | 120,000円 |
ガソリン・軽油代 | 80,000円 | 100,000円 | 140,000円 |
年間維持費予想 | 345,970円 | 408,060円 | 481,260円 |
※1 1年分で計算
※2 37カ月契約の相場をもとに1年分を計算
※3 月10,000円と仮定
やはり、車が大きくなればなるほど税金だけでなく、ガソリン代なども高くついてしまいます。
毎月の走行距離が長い方はガソリン代だけでもかなりの金額になることがあるため、注意が必要です。
中古車に必ずかかる維持費
中古車を購入した際に必ずかかる費用といえば、税金と車検費用、ガソリン代、保険に関する費用です。
まず税金についてですが、自動車税として普通自動車は30,000円~100,000円ほど、軽自動車は10,800円の自動車税がかかります。特に一定年数が経過している車の場合は税率が加算されるので、このあたりについてもよくおさえておきましょう。例え車に乗っていなくても所持しているだけで発生する税金です。
それから、自動車重量税として車の新規登録時、または車検時に税金を納めなければなりません。
ガソリン代は走行距離によって変わりますが、これも車を走らせる以上考えておかなければならないものです。車検についても必ず行わなければならず、法定費用のほか、パーツ類の交換が必要になったときの変動費用がかかります。
また、車に乗る以上を強制保険とも呼ばれる自賠責保険に加入しなければなりませんし、個人の判断で任意保険に加入する場合はこの費用も必要です。
度合によってかかる維持費
有料の駐車場を利用する場合は駐車場の費用についても考えておきましょう。また、不調が発生した際には整備費などについて考えなければなりません。快適に車を走らせるためには定期的にオイル交換やオイルの汚れをろ過する働きを持ったエレメント整備も検討しなければなりませんし、タイヤがすり減った時にはタイヤ交換も必要です。
こまめに整備やメンテナンスを行うとその分費用がかかりますが、車を長持ちさせることにもつながるので結果的に大きな故障を防ぎ、修理費を抑えることにもつながります。
維持費の安い車種はコレ!
維持費の安さから中古車を検討したいと考えている方のために、おすすめの車種についてご紹介しましょう。
エコカー・軽自動車・貨物車
エコカーや軽自動車、貨物車といったものは維持費が安いとして知られています。エコカーはエコカー減税の対象にもなりますし、グリーン化特例も適用されるのが大きな魅力です。
軽自動車は税金が安く設定されているだけでなく、高速道路料金も安いので長距離を頻繁に走る方に向いています。ただし、軽自動車の燃費性能は高速道路だと発揮しにくいので、基本的に街乗りする方に向いているといえるでしょう。
ガソリン代でいうと、燃費の良いハイブリッド車や軽自動車だと少ないガソリンで長距離走れるのが魅力です。
燃費の良さではコンパクトカーも外せません。エコカーとして減税されるものもあるため、このあたりもおさえておきましょう。
それから仕事などで小型貨物車、普通貨物車に乗っている方も多いですが、貨物車は重量税のほか、自動車税も安いので、維持費の安い車だといえます。
その他の車種の維持費
人気車種の購入を検討している方のために、代表的人気車種と維持費などについてご紹介しましょう。例えば、ミニバンやSUV、セダンといった車種の人気が高いのですが、これらはコンパクトカーなどと比較した際に燃費性能が良いとはいえず、自動車税、自動車重量税についても高いです。
そのため、維持費は高いと考えておきましょう。車両保険に関しても注意が必要です。車両保険は車両本体価格が高ければ高いほど高額になってしまうわけですが、人気のミニバン、SUV、セダンは車両本体価格も高めです。
維持費について検討する際には税金やガソリン代だけでなく、保険料についてもよく考えておきましょう。
維持費がかかりにくい中古車はコレ!
どのような中古車を選択すれば維持費を安く抑えることができるのでしょうか。
維持期のかかりにくい中古車について条件や特徴などについてご紹介しましょう。
ハイブリッド車(エコカー)
ハイブリッド車やエコカーは車両本体価格が高いのですが燃費性能に優れているのが魅力です。ただ、本体価格はどうしても高くついてしまうので、1~2年程度乗っただけでは元を取るのは難しいといえます。
新車で購入した場合についても3年以上乗らなければ元が取れないと言われているので、長く乗ること検討している方におすすめだといえるでしょう。
更に、ハイブリッド車やエコカーは税金面でもお得なのが魅力です。
燃費の良い車
燃費の良い車といえば、代表的なのが軽自動車です。税金も優遇されるので、総合的にみても維持費を安く抑えるのにぴったりだといえます。
ただし、軽自動車だからといってすべてが燃費性能に優れているわけではないので注意しておきましょう。
燃費性能については各メーカーがこだわりの車種を発表しており、トヨタのヴィッツやプリウス、日産ノート、ホンダフィットなども特に燃費性能が良い車として人気です。
各車の燃費性能についてしっかり調べた上で検討してみることをおすすめします。
古い車は整備・メンテナンス費用がかかる
中古車を購入する際に価格を重視する方も多いですが、安くて古い車はどうしても不具合が発生しがちです。
そのため、購入したあとの整備やメンテナンス費用が高くつくと考えておいた方が良いでしょう。
結果的に、少し高額でも比較的新しい車を購入した方が安く済むこともあるのです。
自動車税が高くなる経年には注意
毎月4月1日時点での車の所有者が自動車税を課せられることになるのですが、新規登録から年数が経過すると自動車税が高くなるため注意しなければなりません。
ディーゼル車の場合は11年以上、ガソリン車(ハイブリッド車を除く)の場合は13年以上経過していると重課の対象となります。
この自動車税は毎年支払う金額であるため、経年によって重課の対象となった場合は、その年以降も自動車税が高いままです。
中古車を購入する際には新規登録からどれくらい年数が経過している車なのかもよく調べた上で購入を検討しなければなりません。
これは軽自動車も同じです。普通車に比べると増加する金額は小さく済みますがそれでも税金が高くなることには変わりないので、維持費について考えながら中古車選びをする際には気をつけておきましょう。
なお、ハイブリッド車の場合は新規登録から13年以上経ったとしても自動車税が重課されることはありません。
中古車購入前に維持費についてよく理解することが大切
維持費の中でもガソリン代などは、ある程度走り方を調整することによって抑えることができますが、減らすことができない維持費もあるので中古車を購入する前に車種ごとの維持費の違いをしっかりおさえておく必要があります。
特に税金関係の費用などは事前によく考えておかなければなりません。できる限り維持費を抑えて車を所有したいと考えている方も、この記事を参考にしながら購入する中古車について考えてみてください。
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みんなのクルマ選び編集部みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。
~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~ Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び」