中古車のトヨタランドクルーザーを選ぶ時のチェックポイントと料金相場
ランドクルーザーは「ランクル」の愛称で親しまれているトヨタのブランドです。国内はもちろん、海外でも愛されていて、累計販売台数は1,000万台を突破しました。
そんなランドクルーザーを中古車で購入したいと考えた際のポイントや、注意点などについてご紹介するので参考にしてみてください。
中古車ランドクルーザーの特徴や年式の比較
ランドクルーザーは重厚感溢れる見た目が特徴的で、ダイナミックな走行性から高い人気を誇ります。海外ではレスキュー車としても活躍しているほか、整備されていないアフリカの大地も快適に走れる走破性・走行性能の高さは見逃せません。
魅力や特徴についてご紹介しましょう。
中古車ランドクルーザーの魅力や特徴
ランドクルーザーは1951年にトヨタ・ジープBJ型として開発されたのが始まりです。その後ランドクルーザーへと改名し、フルモデルチェンジを行い1955年に20系がデビューしました。
この後継モデルとして誕生したのが1960年に販売開始された40系で、その後現行型である2007年発売の200系まで様々な車種が発表されています。
ランドクルーザーの大きな魅力として挙げられるのが、中古車の種類が豊富で、なおかつカスタム車も充実しているということ。ランドクルーザーを選ぶユーザーは車好きな方が多く、中古車市場にはカスタム車がたくさんそろっているのです。
もちろん、ノーマル車もあります。選択肢が豊富な分、自分にとって納得のいく1台を見つけやすいのがメリットだといえるでしょう。
現行型のランドクルーザー200についてグレードをご紹介すると、最上級であるZX、中級のAX、スタンダードのGXといった3つのグレードがあります。中でも人気が高いのが、ZXとAXです。外装についていうとZXにはAXに搭載されていないチルト&スライド電動ムーンルーフやサイドプロテクションモール、リヤスポイラーが装備されており、内装も豪華です。予算に余裕がある方はZXグレードから検討してみていかがでしょうか。
ランドクルーザーの中古車価格相場
中古車市場ではどれくらいの価格でランドクルーザーを購入できるのかご紹介します。
まず、モデル発売時期と中古車平均価格、価格帯は次の通りです。
車名 | モデル発売時期 | 平均価格 | 価格帯 |
---|---|---|---|
ランドクルーザー200 | 2007年09月~ | 485.1万円 | 175.9万円~1,036万円 |
ランドクルーザー100 | 1998年01月~2007年6月 | 184.8万円 | 50万円~498万円 |
ランドクルーザー80 | 1989年10月~1997年12月 | 190.8万円 | 59万円~549万円 |
続いて、人気の高いグレードごとの中古車価格帯は次の通りとなります。
グレード | 中古車価格帯 |
---|---|
ランドクルーザー100 VXリミテッド | 145.0万円~238.0万円 |
ランドクルーザープラド TX | 234.3万円~348.0万円 |
ランドクルーザー ZX | 498.0万円~668.0万円 |
中でも最上級グレードにあたるZXは中古車でもお買い得とはいえません。特に2度目のマイナーチェンジをした後の2017年以降の中古車は値上がり傾向にあり、購入タイミングには注意が必要です。
予算から最適なグレードを検討してみるのも良いでしょう。例えば、450万円前後まで出せるのなら、200系中期型AXがおすすめです。快適に運転するための装備が備わっており、なおかつ国内でも主流のモデルで人気があります。
続いて300万円前後で検討しているのなら、生誕30周年記念として1年限定で再販された70系30周年記念復活モデルを検討してみてはいかがでしょう。レア度が高いほか、ランドクルーザーらしい見た目のモデルです。
用意できる予算が200万円以下の場合は、丈夫で長持ちすることでも評価されている100系後期型VXリミテッドが向いています。150万円以下で見つけることも不可能ではありません。
良質の中古車ランドクルーザーを選ぶポイント
良質なランドクルーザーを選びたいと考えた際には、いくつかポイントをおさえておく必要があります。以下のことに注目してみてください。
維持費について
ランドクルーザーには、ガソリンとディーゼルの2種類があります。ディーゼルエンジンを搭載したランドクルーザーは経済性に優れており人気が高かったのですが、排出ガスに関する規制が厳しくなったことから近年はガソリン車が主流です。
ここで気をつけなければならないのが、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは燃料代が変わるということ。既存車でいうと80系のほか、ランドクルーザープラドなどにディーゼルエンジンが搭載されています。一方で現行の200系にはディーゼルが設定されていません。
維持費を重視してランドクルーザーを選ぼうと考えている方は、このあたりも注目してみてください。
部品の故障・効果に関する注意点
ランドクルーザーに限った話ではありませんが、長距離走った場合に不具合が出やすい部品もあります。中古のランドクルーザーの中にはかなり古い年式の車も出回っていますが、特に走行距離が10万キロ程度になると不具合が出やすくなるため、心配している方もいるでしょう。
ですが、ランドクルーザーは世界的に見ても人気が高いことから安全に走るために必要な部品は純正部品が供給され続けているので、心配いりません。
必ずしも最新のモデルを選ぶ必要もないので、自分が求めているグレートやスペックから検討してみましょう。
中古車ランドクルーザーを購入する際の注意点
ランドクルーザーを購入する際の注意点についてご紹介しましょう。購入する中古車に悩んでいる方は参考にしてみてください。
必要なオプションについて検討する
ランドクルーザーはカスタムされている中古車が多いとご紹介しましたが、搭載されているオプションは中古車によって異なります。当然ながらオプションの種類が多いほど価格設定も高くなってしまうので、いらないオプション・装備があればそれが搭載されていないものを選択したほうが安く済むでしょう。
ディーゼル車のメンテナンスを確認
ディーゼル車を選択する場合、尿素水の交換などのメンテナンスが必要です。メンテナンス費用はエンジンタイプより高くかかるので、ガソリン車とディーゼル車のどちらを購入するかについては慎重に考えましょう。
200系の3列目シートの注意点
200系の3列目シートは大人が座るのには少し狭さを感じさせます。取り外し不可能ではありませんが、車検に通らなくなるので現実的ではありません。
自動車税の増税も考えておく
かなり古い年式のランドクルーザーも現役で走っていますが、新規登録から13年を迎えた車は自動車税が高くなります。
ディーゼル車は11年以上で重課となるので、この点には注意が必要です。
車の状態は念入りに確認が必要
発売から数十年経っているランドクルーザーもありますが、車の状態についてはよく確認しておきましょう。特にオイル管理の悪い車両はトラブルが発生しやすいため、どのようなメンテナンスがされてきた車なのか慎重に確認が必要です。
走るのが好きな方が選ぶ車ということもあり過走行車も多いですし、年式の古いものは長期間倉庫などに保管されていて十分なメンテナンスがされていない可能性もあります。1台1台状態が異なるので、現車をよく確認し、注意深く選びましょう。
できれば長期間保証がついているものを選択しておくと安心です。
事故車に注意
事故車や修復歴車、水没車は故障リスクが高いです。見た目的には問題がなかったとしても内部に問題が発生しているケースも多いので、できる限り避けておきましょう。
車検が残っているもののほうがお得
中古車の中には車検が切れているものもあります。例えばランドクルーザープラドの場合、車検代は12万円前後が相場で、場合によっては20万円を超えることもあるのでできれば車検付きのものを選択しましょう。
ランドクルーザーは選択肢が豊富
世界的な人気も高いランドクルーザーは、中古車で出回っている数も多く、選択肢も非常に豊富であることから自分の理想にぴったりの1台を探すのも難しくありません。
ただ、購入時に確認を忘れてしまいがちなポイントであるカーエアコンの臭いについてはよくチェックしておきましょう。
「みんなのクルマ選び」では、カーエアコンクリーニング対応可能な中古車販売店を掲載しているので、こちらから選択すればカーエアコンの臭い問題も安心です。
-
この記事を書いた人
-
みんなのクルマ選び編集部みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。
~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~ Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び」