中古車のトヨタクラウンを選ぶ時のチェックポイントと料金相場

クラウンはトヨタの中でも看板車種であり、高級セダンとしての知名度も高い車です。1915年に誕生し、現在も高い人気を誇るクラウンのグレードや特徴、中古車相場、できる限り良質な中古車を選ぼうと考えた際に注目したいポイントなどについてご紹介するので、参考にしてみてください。

クラウンのグレードの特徴や年式による選び方

クラウンはアスリート、ロイヤル、マジェスといった3つモデルを展開していましたが、15代目からこれらが廃止され、一本化されました。

年式モデルとグレードの種類、ハイブリッド可否から確認してみてください。

年式

モデル

15代目 14代目 13代目 12代目 11代目
発表年 2018 2012 2008 2003 1999
グレード

RS-Advance、

RS、RS-B、

G-Executive、

G、S、B

ロイヤルサルーンG、ロイヤルサルーン、ロイヤル、

アスリートG、

アスリートS、アスリート、アスリートT(ターボ)、

アスリートV、他i-Four(4WD)

モデル クラウン マジェスタ/ロイヤル/アスリート マジェスタ/ロイヤル/アスリート/ハイブリッド マジェスタ/ロイヤル/アスリート マジェスタ/ロイヤル/アスリート
ハイブリッド可否

中古車市場では14代目以前のクラウンも人気が高く、どのモデルを選ぼうか悩んでしまう方もいるでしょう。自分にとって最適なものを選ぶために、クラウンのグレードやモデルについてご紹介しましょう。

燃費より走り重視ならアスリート

中古車市場でとても人気が高いのがアスリートです。車高を低くすることにより車体が安定し、快適な走りを実現できます。
そのため、その他の2機種よりも走りを楽しみたい方にぴったりだといえるでしょう。

13代目は静粛性も高いことから乗り心地が良く、シンプルなインパネ回りで操作性も良いです。ただ、ナビが大きいことから足元が窮屈に感じやすいことや、ガソリン車に比べてもハイブリッド車の燃費がそれほど良くないことがデメリットとして挙げられます。
選び方のポイントとしては、グレードではなく、エンジンから検討し、それに合わせたグレードを選択したほうが最適なものを選びやすいです。

いつかはクラウンならロイヤル

13代目クラウンロイヤルのメリットとしては、走行性能が安定していることや、ドライブフィールの質の高さなどが挙げられます。
一方で、内装に不満を感じる方や、それほど燃費が良くない点を気にしている方もいるようです。

14代目は、世界で初めてITSコネクトを採用している点や、新設定の内装カラーやインテリや走行性能の高さが挙げられる一方で、スピーカーの音質があまり良くない、リヤシートが狭いなどのデメリットがあります。
高級感があることから、クライアントに信用される必要のある営業職や、個人事業主などからも選ばれている車です。

マジェスタよりも価格が安く、なおかつクラウンとしての高級感もあり、インテリアが充実しているのもポイントだといえます。グレードによって装備が異なるため、必要な装備を重視してグレード選びをするのがおすすめです。

設備重視ならマジェスタ

マジェスタはアスリートやロイヤルに比べると価格が飛び抜けて高いですが、その分、最高級モデルとして装備が充実しています。マジェスタにしか搭載されていない装備もあるので、とことん装備にこだわりたい方に向いているでしょう。
ただ、全車でハイブリッドシステムを搭載しているものの燃費が良いとはいえません。高級なモデルということもあり、価格が高くても装備を重視したい方や、子どもが成人してから夫婦でドライブを楽しみたい方などから人気です。

年式・モデルによる違いを比較

クラウンは車の中でも世界初・日本初の技術を積極的に採用しています。中でも7代目はスーパーチャージャーエンジンを搭載し、パワフルな走りを実現したことでも有名です。年式・モデルによる違いにも注目しましょう。

2018年

15代目クラウンです。3つあったモデルを廃止し、一本化しました。新プラットフォームや、パーキングサポートブレーキを採用したほか、スポーティーになった内外装が評判のモデルでもあります。

2012年

14代目で、新開発の2.5Lハイブリッドシステムや、同じく新開発のサスペンションを搭載しました。大きなフロントグリルも特徴的です。

2008年

13代目であり、世界初となるドライバーモニター付プリクラッシュセーフティシステムなどの先進技術を取り入れた車です。それまでのモデルに比べ、運動性能が高くなりました。

2003年

ゼロクラウンの愛称でも知られる12代目です。世界初の歩行者傷害軽減ボディ構造でもあります。発売は2003年と古いのですが、近年は底値の傾向があるため、今中古車で狙うのにも向いているモデルです。

クラウンの中古車価格の相場と燃費

クラウン中古車価格相場は110万円~220万円程度ですが、グレードによって価格が異なります。おさえておきたいポイントをご紹介しましょう。

モデル別中古車価格の相場

各モデルの相場は以下の通りです。

車名 モデル発売時期 平均価格 価格帯
マジェスタ

2013年09月~2018年6月

279万円 135.9万円~479万円

2009年03月~2013年08月

105.1万円 37.8万円~238万円

2004年07月~2009年02月

56.5万円 18万円~177万円
アスリート

2012年12月~2018年6月

255.6万円 109.8万円~469万円

2008年02月~2012年11月

102.7万円 30万円~238.9万円

2003年12月~2008年01月

46.2万円 14.8万円~230万円
ロイヤル

2012年12月~2018年6月

202.5万円 87.9万円~370万円

【参考】カーセンサー

将来的に下取りに出すことを考えている方は、中古車市場でロイヤルシリーズよりも買い取り価格が高くなるアスリートから検討してみるのがおすすめです。

また、15代目のグレードについては、ベースグレードよりも様々なオプションを選択したいのなら「S」、安全性能を充実させたいのなら「S Cパッケージ」、上級グレードを望むのなら「G」のように選んでみてください。
14代目以前に関してもグレードにより向いている方が異なります。

クラウンの燃費と年間維持費の比較

1年間に10,000キロ走った場合の14代目と15代目の燃費について比較してみます。

まず、14代目(ARS210)についてです。

使用燃料 無鉛プレミアムガソリン※1
JC08モード 13.4キロ
年間ガソリン代 約108,208円

これに自動車税(年間39,500円)をプラスすると、年間の維持費は約147,708円になります。

続いて15代目クラウン(ARS220)についてです。

使用燃料 無鉛プレミアムガソリン※1
JC08モード 12.8キロ
年間ガソリン代 113,281円

※1 145円と想定

自動車税(年間39,500円)をプラスすると、年間の維持費は約152,781円になります。

15代目を選ぶ際にスポーティーな走りよりも燃費を重視したい場合は、2.5ハイブリッドを選択するのもおすすめです。グレードSでも24.0キロ/Lとなっています。

良質の中古車クラウンを選ぶポイント

中古でも、できるだけ良質な車を探したいと考えている方にチェックして欲しいポイントをご紹介します。

割安なボディカラーを選ぶ

クラハンの中でも特に人気が高いカラーといえば、ホワイトパールとブラックです。この2つの中古でも相場価格が高めなので、それ以外のカラーを選択することで安く購入できます。

クラウンハイブリッドが狙い目

クラウンハイブリッドの中でも発売から10年を経過しているような車は中古相場もやすくなっているのでおすすめです。加速力もありますし、燃費性能も良いものが中古なら50万円台から中古車市場に出ています。

クラウンの寿命は25万キロ!走行距離10万キロが狙い目

走行距離が10万キロ超えているものは過走行車として何かとトラブルが起きやすいのですが、クラウンは寿命が25万キロ程度となっているため、10万キロ程度の中古車でも問題ありません
10万キロ超えているものは避ける方が増えるので、狙い目といえます。

中古車のトヨタクラウンを選ぶ時のチェックポイント

中古車でクラウンを購入する際のチェックポイントは以下の通りです。

走行距離が長すぎないか、または短すぎないかぎないか

過走行車は避けておきたいところですが、反対に走行距離が短すぎるものはほとんど乗らずに放置され、オイルが凝固している可能性があります。
「1年=1万キロ」を目安に考えましょう。これを大幅にオーバーしている場合は過走行車であるため、注意が必要です。

クラウンの事故車・修復歴車は買っても大丈夫?

どうしても事故車や修復歴なしの車に比べるとリスクは高くなりますが、車の後方を少しだけ当ててしまった程度の傷なら大きな影響もなく、なおかつ安くなるので狙い目です。
事故車・修復歴のクラウンの場合、例えば、車の前方と側方からダメージを受けているような車は安全性に問題が多いことがあるので、避けておいた方が良いでしょう。それから、水没車はかなり安くなっていることがありますが、すぐに高額な修理費用が必要になる可能性も高く、おすすめできません。

保証がついているか

中古車の場合、最低でも6ヶ月以上の保証がついているものを選んだほうが安心です。万が一に備えましょう。

車検が残っているか

車検が残っている車のほうがお得なケースも多いです。ただ、車検が切れているものはその分安くなっているケースも多いため、しっかり見極めなければなりません。

エアコンクリーニングされているか

見落としがちなポイントですが、エアコンがクリーニングされていないと車内に嫌な臭いが充満し、快適に乗れなくなってしまいます。購入前にエアコンクリーニングしてくれるものを選択しましょう。

きちんとメンテナンスされているか

クラウンの中でも特にアスリートはスポーティモデルということもあり、かなり乗り潰している方もいます。そのため、特に足回りのメンテナンスがきちんとされているか確認しましょう。

中古車市場でも人気のクラウン

クラウンは中古車市場でもとても人気があり、いつかはクラウンに乗りたいと憧れている方も多いです。新車で購入するのに比べ、中古車ならば検討しやすいでしょう。
ただ、モデルやグレードなど満足のいくものを見つけて購入したところ、カーエアコンの臭いがひどくて後悔している方もいます。

気持ちよく車に乗るためにも、カーエアコンクリーニング対応可能な中古車販売店を掲載している「みんなのクルマ選び」で安心して中古車を選びましょう。

この記事を書いた人

みんなのクルマ選び編集部
みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。


~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~
Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び