中古車のディーラー保証とは？

中古車は他の人が乗っていた車でもあるため、前オーナーのメンテナンス頻度などによって状態が良いものもあれば、そうでないものもあります。

そこで、万が一購入後に何か不具合が起きた時に活躍してくれる「ディーラー保証」とは何かについてご紹介しましょう。

ディーラー保証の特徴

ディーラーで中古車を購入する際に選択できるのが、ディーラーが独自に付けている保証であるディーラー保証です。

大きな特徴ともいえるのが、非常に保証内容が手厚いということ。

何か不具合が起きた時のためにしっかり備えておきたいと考えている方でも安心です。

一般的には1年間、走行無制限で消耗品以外の部品を無料で修理・交換できるサービスが用意されています。

その他の保証について

ディーラー保証のほかに、メーカー保証と呼ばれるものがあります。

これは新車を購入する際についてくる保証のことなのですが、中古車だったとしてもまだ保証期間、または走行距離保証が残っていれば対象です。

ただ、中古車で購入してメーカー保証を引き継ぐためには継承手続きが必要であり、費用もかかります。

そのため、例え保証期間が残っていたとしてもメーカー保証を継承せず、メーカー保証並みの保証が用意されているディーラー保証のみを選択する方も多いです。

どちらを選択したほうがお得かについては、それぞれの内容を比較して決めましょう。

中古車のディーラー保証のメリット

ディーラー保証には多くのメリットがあります。

代表的なものについてご紹介しましょう。

故障などのリスクが低い

ディーラー保証がついているということは、ディーラーがしっかりメンテナンスを行った安心して乗れる中古車だといえます。

ディーラーが品質を保証している中古車ともいえるので、品質重視で車を選びたいと考えている方にもぴったりですね。

保証内容が手厚い

中古車販売店でも保証をつけているところがありますが、一般的にはディーラー保証のほうが、内容が手厚い傾向にあります。

例えば、中古車販売店の場合は保証期間内であっても修理のために費用がかかるところがありますが、ディーラー保証の場合、保証期間内は無料としているところが多いのです。

加入条件がない

詳細はディーラーによっても異なりますが、中古車販売店の保証は車検や点検を行うことが必須だったり、経過年数・走行距離に条件があったりするのに対し、ディーラー保証は販売しているすべての中古車に保証をつけられることが多いです。

たくさん窓口がある

全国のディーラーで対応してもらえるので、窓口の数が多いのも魅力です。

引越しなどが多い方でも安心できるでしょう。

中古車のディーラー保証のデメリット

とても手厚く心強いディーラー保証ではありますが、気をつけておかなければならないこともあります。

デメリットについてもおさえておきましょう。

そもそも中古車の価格が高い

ディーラーは中古車販売店に比べると中古車の価格が高めです。

できるだけ充実した保証が用意されていることを重視してディーラーで中古車を購入したものの、価格が安い中古車販売店で車を購入してオプションで少し高額な手厚い保証をつけたほうが結果的に安く済むようなケースもあります。

メーカー保証のほうが優れている場合がある

軽く先述しましたが、メーカー保証の期間内にあたる中古車なら、ディーラー保証よりもメーカー保証を継承したほうが手厚い保証内容になる可能性があります。

メーカー保証期間が残っている場合はどちらのほうが条件が良いか、担当者の方ともよく話し合って検討してみましょう。

この時、親身になって話を聞いてくれるようなディーラーを選んでおくと安心です。

おすすめの保証内容や注意点

ひとくちにディーラー保証といっても、どのディーラーの保証なのかによって内容が大きく変わります。

どのような保証なら安心なのか、注意しておきたいことはなにかについてみていきましょう。

安心できる保証内容について

最低でも6ヶ月以上の保証がついていれば、まず安心です。

中古車を購入したあとに発生するトラブルというのは、購入後すぐに発生することが多いので、6ヶ月以上の保証がついているものを選択しましょう。

気を付けておきたい注意点

反対に保証期間が6ヶ月以内だと不安が残ります。

例え中古車自体の価格が安くても修理費用がかさんでしまう可能性があるので、注意しておきましょう。

また、追加費用を支払って6ヶ月以上の保証をつけるよりも、こまめなメンテナンスのほうにお金をかけるのがおすすめです。

それから、保証範囲が狭かったり、適用の条件が厳しかったりする保証では意味がないので、この点も注意しておかなければなりません。

保証の内容はよく確認が必要

基本的にディーラー保証はとても手厚くて安心できるものばかりではありますが、中には条件が悪いものもあるので、注意して確認する必要があります。

実際に何かトラブルが起きた時に安心できる保証が用意されているのかについては、事前にチェックしておかなければなりません。