中古車の日産モコを選ぶ時のチェックポイントと料金相場
日産のモコは見た目がかわいらしいことに加え、優れた機能性でも評価されている車です。新車で検討するのも良いのですが、状態の良い中古車も多数出回っているので、お得に購入したい方は中古車も検討してみてはいかがでしょう。
中古車の相場や選び方のポイント、注意点などについてご紹介していきます。
中古車モコの特徴や年式の比較
軽ハイトワゴンである日産のモコはスズキが販売しているMRワゴンのOEM車(他社で製造された車を自社ブランドで販売すること)です。そんなモコの魅力や特徴をご紹介します。
中古車モコの魅力や特徴
モコの由来は可愛い印象のある擬態語「モコモコ」から名付けられたということもあり、丸みを帯びた可愛いデザインが特徴的です。このことから、女性向けの軽ワゴンとして多くの方から選ばれています。
初代が登場したのは2002年のことで、リヤシートの利便性が高く、実用性も高いとして注目を浴びました。
2代目のモコは2006年から販売され、初代に比べて更にかわいらしいデザインになっただけでなく、助手席側は後席前倒し機構のシートが搭載されていて後席とやりとりしやすくなっています。後席に子ども乗せるママにとっても嬉しい機能だといえるでしょう。
2011年からは3代目が発売開始となり、先代よりもゆとりのある室内空間が魅力です。3代目は2016年に販売終了となりましたが、現在でも中古車市場で人気が高く、評価されている車だといえます。
モコのライバル車として挙げられるのは、日産のデイズや、スズキのワゴンRです。デイズとワゴンRを比較してみると、価格面で言えばワゴンR、燃費面で言えばデイズが優れています。
では、モコはどうなのかというと、両車の中間的な位置付けになるのです。
デイズとワゴンRのどちらにしようか悩んだ時には、モコも選択肢に挙がるといえるでしょう。
モコの中古車価格相場
モコの中古車相場はどのようになっているのでしょうか、モデルの販売時期と平均価格、価格帯について調べている方は以下を参考にしてみてください。
モデル発売時期 | 平均価格 | 価格帯 |
---|---|---|
2011年02月~2016年05月 | 49.9万円 | 5万円~118万円 |
2006年02月~2011年01月 | 22万円 | 1万円~68万円 |
2002年04月~2006年01月 | 12.8万円 | 8,000円~32万円 |
また、人気グレードの中古車価格帯は次の通りです。
グレード | 中古車価格帯 |
---|---|
E | 16.0万円~26.8万円 |
S | 26.0万円~49.0万円 |
X | 39.8万円~57.9万円 |
モコは2016年で販売終了となっている関係もあり、特に2016年製のものは中古車市場でも価格が高めとなっています。製造されてまだまだ新しいことから長く乗り続けることができるので、年式の新しいものから検討してみても良いでしょう。
2代目もまだまだ現役ではありますが、初代は2002年発売ということもあり、購入を検討する場合には現車を確認し、状態をよく判断する必要があります。
良質の中古車モコを選ぶポイント
中古車の中でもできるだけ品質の良いモコを選びたいところです。品質面で評価されているモデルを3つご紹介します。
完成度で選ぶなら3代目後期モデル「ドルチェX」
モコはすでに販売終了となっている車なのですが、3代目の後期モデルであるドルチェXはモコの最終型モデルです。つまり、それまで販売されたモコの魅力を詰め込んだ完成度の高いモデルだということ。
また、まだまだ新しいこともあり、保証が残っている中古車も多いです。比較的新しく、なおかつスペックが良いものを選択したい方に向いているでしょう。
予算重視なら3代目前期モデル「Sアイドリングストップ」
3代目の前期モデルであるSアイドリングストップは、最終モデルではあるものの後期モデルに比べて安く購入することが可能です。
後期モデルに比べるとエクステリアのデザインなどが古臭く感じてしまうのではと不安を感じる方もいるかもしれませんが、このあたりはほとんど変わりありません。
デザイン重視なら2代目後期モデル「ショコラティエ」
ショコラティエは、特別仕様車として登場した車で、高いデザイン性が魅力です。モコは見た目がかわいらしい点を重視してこの車に決める人も多いのですが、ショコラティエは落ち着いたデザインで、これまでのモコは少し可愛過ぎると感じていた方でも納得できるでしょう。
内装がブラウンカラーであることから汚れが目立ちにくいので、車を汚してしまいがちな小さな子どもを乗せる方にもぴったりです。
中古車モコを購入する際の注意点
モコを中古車で購入する際には、いくつか気をつけておきたいことがあります。注目したいポイントを見ていきましょう。
エアコンコンプレッサーの不具合に注意
モコの型式のうち、MG22SとMG33Sに関して気をつけたいのが、エアコンコンプレッサーの不具合が起きやすく、なおかつ修理代が高いという問題です。
修理する際にはコンプレッサーだけでなく、総合的に修理しなければならないケースが多く、10万円を超える費用がかかることもあります。中古車を購入する際にはエアコンの状態も確認しておきましょう。
エアコン以外では足回りのパーツに不具合が起きやすいので、よく確認しておいてください。年式に比べて走行距離が長すぎるものは過走行車として内部にダメージを蓄積している可能性もありますし、慎重な判断が必要です。
修理歴や修復歴があるものも様々な場所が傷んでいる可能性が高いので、避けておいたほうが無難でしょう。
ターボ車はタービンに注目
モコの中でもターボ車を購入したい方は、きちんとオイル交換が行われていたものを選びましょう。オイル交換などのメンテナンスがしっかり行われていないターボ車はタービンに不具合が発生しやすく、交換が必要になった場合はこちらも10万円以上の費用がかかるケースが多いです。
また、オイル交換がされていなかった場合はエンジンが焼付いてしまうこともあるため、エンジンの中の確認も忘れないようにしましょう。それから、ターボ車はオイル漏れにも注意が必要です。
リコール車に注意が必要
モコの中でも平成25年7月~26年12月の期間に製造されたMG33Sは、エンジンの補強ベルトが切れたためにエンストする不具合が報告されてリコールがアナウンスされています。トラブル件数が多かったため、該当する中古車を購入する際には改善措置を受けた中古車か確認しておきましょう。
また、H23年7月~26年3月の期間に製造されたMG33Sは、ドアミラーの開閉ができなくなるトラブルが報告されています。こちらは10年、または10万kmまで保証期間が延長されているため、確認しておきましょう。
リコール車に限ったことではありませんが、気になる箇所が何かあるのなら、必ず保証がついているものを選んでおいたほうが良いです。
モコは風にあおられやすい
モコはハイトワゴンで高さがあることから強風を受けた際に風にあおられやすいです。街乗りであれば特に問題はありませんが、高速道路を走ることが多い方は本当にモコで大丈夫か考えておかなければなりません。
車に詳しい人と状態の確認に行くのがおすすめ
モコは女性人気の高い車ですが、女性の中にはあまり車に詳しくない方もいるでしょう。ご紹介したように、モコを購入する際にはいくつかのポイントや注意点があるので、このあたりを踏まえた上で車に関する知識が豊富な知り合いにアドバイスを受けながら中古車探しをしてみるのがおすすめです。
中古車の中にはカーエアコンの状態が良くないものもあるので気をつけておいてください。カーエアコンをつけると嫌な臭いがするものもありますが、しっかりクリーニングしてから購入できれば問題ありません。
「みんなのクルマ選び」では、カーエアコンクリーニング対応可能な中古車販売店を掲載しているので、確認してみてください。