中古車を購入する際には、できるだけ理想的なタイミングを選びたいものです。

時期によって中古車が安くなることもあるので、ある程度購入時期を先延ばしにできるのであれば、今すぐ購入するよりも時期をずらしたほうが安く購入できるケースもあります。

そこで、中古車の買い時と価格が安くなる理由、気をつけておきたいポイントなどについてご紹介しましょう。

中古車の買い時の時期を見極める

中古車の買い時を見極めるためにおさえておきたいポイントは次の3つです。

需要と供給のバランスで価格は決まる

中古車には定価が存在しませんが、需要と供給のバランスによって価格が変わってきます。

例えば、中古車を購入する人が多くなる時期は、中古車販売店としても無理な値下げに応じる必要がありません。

そのため、中古車販売価格も高くなるのです。

一方で中古車を購入する方が少ない需要のない時期というのは、多少無理な値下げに応じたとしても中古車を売る必要が出てきます。

できるだけ有利な条件で購入したい、安く購入したいと考えているのなら、購入者が少ない時期をねらうのがおすすめです。

4月5月に中古車は安くなる理由

特に中古車の購入数が少なくなる時期とされているのが、4月から5月にかけての時期です。

この時期は決算前にあたる3月の値引きが終了したタイミングでもありません。

また、新生活に向けて中古車を購入する方が4月前の時点ですでに購入を済ませているケースが多いため、4月から5月にかけては中古車の需要が落ちます。

客足の減った中古車販売店は中古車の価格を下げ、1台でも多く売ろうとするのです。

決算期の3月や中間決算の9月が狙い目

需要の大きい時期にも中古車を購入するのに狙い目と言えるタイミングがあります。

それが決算期にあたる3月や、中間決算のタイミングである9月です。

この時期は決算の関係もあり販売する側もセールなどを行っていますし、販売台数を上げるために値下げ交渉に応じてくれるケースもあります。

中古車販売の季節のイベントにも注目

様々なイベントによっても中古車価格が安くなることがあります。

特におすすめの時期についてご紹介しましょう。

GWやお盆等の大型連休後

大型連休は、何かとお金がかかるタイミングです。

そのため、大型連休が終わったあとのタイミングというのは、多くの方はできるだけ出費を抑えようと考えますよね。

中古車販売店からすると、中古車を売りにくい時期でもあります。

そのため、通常よりも大幅な値下げを行い、販売台数の確保に踏み切る販売店も多いのです。

大型連休後は狙い目だといえるでしょう。

ボーナス時期

ボーナスで普段は買えないような効果なものを購入しようと考えている方も多いはず。

購買意欲の高まるタイミングなので、中古車の需要も高くなり、中古車販売店にとって売り時です。

黙っていても中古車が売れる時期ともいえるので大幅な値引きは期待できませんが、特に販売台数を伸ばしたいと考えているお店では値引き交渉もしやすくなります。

また、ボーナス前のタイミングも買い時だといえるでしょう。

というのも、「中古車を購入するのならボーナスをもらってからにしよう」と考える人が多いため販売店にとっては閑散期となり、多少大幅な値下げ交渉に応じてでも中古車を販売しようとするお店が増えるのです。

ボーナス前とボーナス時期は、それぞれ異なる理由からどちらも中古車購入におすすめのタイミングだといえます。

車の年式が変わる1月も狙い目

自動車は1年ごとに年式が変わるわけですが、そのタイミングは毎年1月です。

誰でもできるだけ新しい高年式の自動車を欲しいと考えているわけなので、年式が変わるとその分販売価格も安くなります。

1月になると大幅な値引きに踏み切る販売店も多いので、検討してみてはいかがでしょう。

モデルチェンジに注目

モデルチェンジが行われた場合、モデルチェンジ前の車は旧型ということになるので、価格が安くなる傾向があります。

特にフルモデルチェンジされた場合は中古車の価格が大きく下がることもあるため、狙い目だといえるでしょう。

中古車の値下げに影響されないケース

中古車の買い時についてご紹介してきましたが、中古車によっては値下げに影響されないようなものもあります。

例えば、次の2点に該当するものです。

人気車種やカラーの中古車

中古車としての値下げが期待できるのは、言ってみれば値下げしなければ売れないような車ともいえるでしょう。

そのため、高いお金を出してでも購入したいと考えている方が多い人気車種や、人気のあるカラーの中古車は値下げが期待できません。

貴重なモデルの中古車

貴重なモデルはその分流通数が少ないため、需要に比べて供給が追いついていない傾向が強いです。

そのため、販売する側としては強気の価格設定で挑むことができます。

特に過去モデルの人気が高いスカイラインや2代目フェアレディZなどは中古でも驚くような高値がつくこともあり、値下げが難しいといえるでしょう。

値下げ時期に中古車を購入する際の注意点

値下げされたからといってすぐに飛びついてしまうと、失敗するリスクが高くなります。

次の3つのポイントをおさえておきましょう。

価格だけで決定しない

とにかく安ければ安い方が良いと考えている方も多いかもしれませんが、本体価格だけを重視してしまうと他のところで失敗します。

例えば、相場に比べてあまりにも安く販売されている車の場合、これまでにきちんとしたメンテナンスがされていなかったり、見えない部分に不具合が発生したりしているようなリスクもあるのです。

購入してすぐに修理が必要になってしまえば、それだけ費用もかかります。

なぜそのような価格設定になっているのか説明を求めて、納得できないようであれば見送ったほうが無難だといえます。

保証内容を確認する

先述したような相場よりも安過ぎる中古車は全く保証がついていなかったり、保証の内容が十分ではなかったりする場合もあります。

反対に、充実した保証がついている中古車は、販売店が自信を持って送り出している車ともいえるでしょう。

具体的にどのような保証内容になっているのかは、必ず確認しておきたいポイントです。

実物を確認する

今はインターネットでも手軽に中古車を購入できる時代になりましたが、実際に手元に届いた車を確認したところ、ネット上の写真では見えないような細かい傷がたくさんついていたり、イメージと違っていたりして後悔している方も少なくありません。

そのため、中古車を購入する際には、必ず実車を確認するようにしましょう。

特に注意したいのが臭いの問題です。写真だけでは車内の臭いが伝わってきません。

実車を確認したところ、カーエアコンから嫌な臭いがしてきて気持ちよく乗ることができなかったといったケースも多いので、注意が必要です。

中古車の買い時を見極めよう

ご紹介しきたように、中古車には安くなるタイミングがあります。

販売業者としても無理な値引き交渉に応じる必要がない時期をねらったとしても、なかなか安くはなりません。

一方で、例え値引きしたとしても1台でも多く売ろうと考えている時期なら交渉もしやすくなります。

一口に中古車といっても販売価格は様々なので、できるだけ安く購入しようと考えている方は、この記事でご紹介したような時期に購入することを検討してみてはいかがでしょうか。