中古車のサポカー補助金について解説
中古車を購入する際には、サポカー補助金と呼ばれるものを役立ててみましょう。具体的にどのような制度なのか、受け取る際にはどのようなことに注意しておけば良いのかなどについてもご紹介します。
具体的な申請方法についても解説するので、チェックしてみてください。
中古車のサポカー補助金とは
そもそも中古車のサポカー補助金とは何のことをいうのか、制度の特徴やメリットなどについてご紹介しましょう。
サポカー補助金の特徴
サポカー補助金とは何かというと、これは正式には「安全運転サポート車普及促進に係る自動車事故対策費補助金」と呼ばれるものであり、安全運転サポート機能がついた車を購入する際に補助が受けられたり、後付けの踏み間違い急発進抑制装置を導入する際に補助制度が適用されたりするものです。
近年、高齢者の方による運転操作ミスによって大きな自動車事故が起こることが増えてきましたが、こういったものを少しでも減らすための制度の一つだといえます。
サポカー補助金のメリット
安全運転サポート車のことをサポカーと呼んでいるのですが、具体的に言うと、先進安全技術を搭載することによって衝突被害軽減ブレーキが搭載されていたり、ペダルの踏み間違い事故を防ぐための機能が搭載されていたりする車です。
しかし、これらは比較的新しい技術を用いた車ということもあり、車両価格が高いデメリットを持ちます。
「サポカーを購入したいけれどなかなか手が出ない」と感じている方も多いですが、サポカー補助金によって購入を検討しやすくなるのがメリットです。
条件と助成金
この制度の対象となるのは2020年4月1日までに満65歳以上となる方です。
2020年3月9日以降に登録車申請が必要となっており、中古車の場合、補助金の金額は以下の通りとなっています。
- 対歩行者の衝突被害軽減ブレーキのみ搭載の車を購入…2万円の補助
- 対歩行者の衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い急発進抑制装置搭載の車を購入…4万円の補助
新車の場合は最大10万円まで補助が受けられるのですが、中古車の場合は両方を搭載していたとしても最大4万円となっているので、勘違いしないようにしておきましょう。
続いてもう1つの補助である後付けのペダル踏み間違い急発進抑制装置購入補助についてですが、こちらは以下となります。
- 障害物検知機能付きペダル踏み間違い急発進抑制装置等…4万円(※1)
- ペダル踏み間違い急発進抑制装置等…2万円
ペダルを後付けしようと思っている車が中古車で、それを購入した際に対歩行者の衝突被害軽減ブレーキの補助である2万円が支給されている場合には上限が2万円になります。
サポカー補助金の中古車の車種
サポカー補助金の対象となる中古車は、車種が限定されているので注意が必要です。
一例についてご紹介しましょう。
- スズキ…ランディ
- スバル…レガシィ、インプレッサ、XV、フォレスター、エクシーガ、シフォン
- ダイハツ…ミラ イース、ミラ トコット、キャスト、ムーヴ、タント、他
- トヨタ…プリウス、アクア、クラウン、アルファード、ヴェルファイア、他
- 日産…リーフ、ノート、セレナ、他
この他にも様々なメーカー、車種が対象となります。また、車種の中でも型式や区分、発売時期などについて対象が細かく定められているので、このあたりにも注意が必要です。
それから、対象となる自家用自動車だったとしても法人名義で購入されたものは補助の対象外になるほか、一人につき1台までしか補助を受けることができません。
詳細について詳細は以下経済産業省のページをご参照ください。
経済産業省ホームページ
サポカー補助金を受け取る為の注意点
サポカーの条件や対象などについてご紹介しましたが、中古車の場合は気をつけておかなければならないことがいくつかあります。
というのも、中古車の条件によってはサポカー補助金がもらえないケースもあるからです。サポカー補助金の対象となる車の条件として、2020年3月9日以降に中古新規登録されるか、中古新規検査届出または移転登録であることが挙げられます。
つまり、3月9日より前に登録した中古車に関しては対象外となってしまうのです。
それだけでなく、装備の条件についても確認が必要です。サポカー補助金の対象となるのは、対歩行者となる衝突被害軽減ブレーキを搭載する車両でなければなりません。
現在発売されている認識の新しい車は衝突被害軽減ブレーキが搭載されている車種だったとしても、販売された当時は対車両であり、後々改良で対歩行者対応となったものもあります。つまり、年式の古い対歩行者対応前の中古車の場合はサポカー補助金の対象にならないのです。
また、メーカーによっては「レスオプション」として標準装備されていたものを減らして購入できるものがあります。
これは、自分にとって不要なものを外してその分安く車を購入する方法なのですが、サポカー補助金の対象となる対歩行者の衝突被害軽減ブレーキが標準装備されている中古車だったとしても、前オーナーがレスオプションでその装備を外してしまっている可能性もゼロではありません。
この場合はサポカー補助金の対象にならないため、気をつけておく必要がありません。
それから、この制度自体、予算が無くなり次第終了になってしまう制度なので、利用を検討している方は早めに動き出しましょう。
中古車のサポカー補助金申請方法
サポカー補助金を利用しようと考えている方は、必要な書類と申請の流れについておさえておきましょう。
中古車の購入に必要な書類と交付までの流れ
サポカー補助金の対象となる中古車を購入して補助金を受け取りたい方は、次の書類が必要です。
- 申請書
- 申請者本人の運転免許証の写し/li>
- 自動車検査証の写し
- 自動車を購入した領収書の写しなど、購入が分かる書類
- 補助金振込先金融機関の通帳の写し
交付申請書の様式については(一社)次世代自動車振興センターのホームページで確認できるので、そちらを参考にしてみてください。
交付までの流れについてもご紹介します。
- 1.補助対象となる車両の登録・届出
- 2.車検証使用者による助金交付申請書類作成
- 3.次世代自動車振興センターに郵送で届出
- 4.審査と補助金の交付決定
- 5.補助金の交付
以上となります。
後付け装置の購入に必要な書類と交付までの流れ
後付けする装置であるペダル踏み間違い急発進抑制装置を購入して補助を受けるためには、以下の書類が必要です。
- 申請書
- 装置を設置する高齢運転者本人の運転免許証の写し
- 自動車検査証の写し
- 代金支払い完了が確認できる書類
次のような流れになります。
- 1.認定取扱事業者の店舗等で取り付けを行う
- 2.店頭で補助金相当分を控除した額を支払う
- 3.認定取扱事業者による補助金交付申請書類作成
- 4.次世代自動車振興センターに郵送で届出
- 5.審査と補助金の交付決定
- 6.認定取扱事業者に補助金交付
こちらの場合は購入時に補助金分の金額を除いた額を支払っているため、補助金は直接ペダル装置の購入者に支払われるのではなく、ペダルを販売した認定取扱事業者に支払われることになります。
対象になる場合は利用するのがおすすめ
この制度は自分で申請をしなければ対象になりません。高齢者の方が安全に車を運転するためにもあったほうが良い機能なので、中古車を購入する際に安全な車を検討したいと考えているのなら、サポカー補助金の対象になるものを選んでみてはいかがでしょうか。
助成に関する条件などが定められているので、この記事でご紹介した内容も役立ててみてください。
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この記事を書いた人
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みんなのクルマ選び編集部みんなのクルマ選び編集部です。中古車の選び方やネットに無い本当の中古車情報の発信をしています! また、中古車なのに新車と同様の車内空間「Newsed CAR(ニューズドカー)」の発信をしています。 これからの中古車は他人の匂いがしない「Newsed CAR(ニューズドカー)」が中古車選びのスタンダードになってきます。
~中古車特有、前所有者の匂いの痕跡を消して新しい中古車へ。~ Newsed CAR(ニューズドカー)のみ掲載の「みんなのクルマ選び」